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本当の自分を追い求めながらも偽の大石内蔵助を演じ続ける歌舞伎役者沢村宗十郎
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今回も、激しくネタバレでございます。
NGの方はこれより先はご覧にならないようにして下さいませ。
あ~んど、パートⅡに続き宗十郎SPでございます!(≧∇≦)b

さて、続きでございますヾ( 〃∇〃)ツ


パートⅡにも書きましたが、実は一番好きなシーンは宗十郎と大石の対決のシーンでございます。




もう、セリフから立ち回りから全て大好きでございます!(≧∇≦)b




実は、大石と対面する前に、
おかるが他の男(大石)に惚れてると知ってしまう場面があるんですが・・・



cefc9cb0.JPG 「この男は切れません・・・!」


面をつけると、ふらふらと後ずさりする宗十郎。そして暗転。 (ここで15分間の休憩が入ります。)



幾重にも重なった「偽」に、宗十郎は雁字搦めになっていくわけでございます。


おかると結ばれるために、引き受けた役「大石内蔵助」。
が、それをおかるにさえ言えない。

さらに、おかるが恋をした相手が自分演じる「大石内蔵助」だと言うではありませんか。


言ってしまえばいいのに。
自分がその大石内蔵助だと。

が、例え真実を話しても、結局は宗十郎自身ではなく 演じてる「大石内蔵助」に恋をしているおかる。
それを分かってるんでしょうね。宗十郎は。(´;ω;`)ブワッ





歌舞伎役者の性なのでしょうか。
面をつけてしまう宗十郎。


大石内蔵助を演じることを選んでしまうわけでございます。


そして、宗十郎が決心したのは、
本物の大石内蔵助に、自分演じる大石内蔵助に近づいてもらうこと。


おかるが恋する相手に、本物の良い男になってもらいたい。


(´;ω;`)ブワッ

書いてるだけで、泣けるよ・・・。・゚・(ノД`)・゚・。







で、このあと暗転でセット移動の際に、

ボロクソに貶されている「おおいし、くら~のすけです!」と言うセリフが流れるわけなんですが、



初日こそ笑いましたが、
(一応、笑うところだと思う。町中で宗十郎演じる大石内蔵助が活躍してるって感じさせるシーンなわけですが、演じるのは歌舞伎役者。なぜか言い回しが歌舞伎風(笑)と言う演出かと思われます。
実際、大石内蔵助マン初登場のシーンもわざと歌舞伎役者バレバレなセリフ回しでございます。)


が、前述した宗十郎の心情を知ってから聞くと、


泣ける(´;ω;`)ブワッ



宗十郎が、どんな気持ちで大石内蔵助を演じてるのかと思うと・・・(´;ω;`)ブワッ

どんな気持ちで「大石内蔵助です!」と言ってるのかと思うと・・・(´;ω;`)ブワッ



切ね~~~~~~~~ゥヮ──。゚(。pдq。)゚。──ン!!






で、あの大石と対面するシーンなわけですよ。


実際はこのシーンで宗十郎の気持ちがわかるわけなんですが、

何度も見てるワタシ達(へぶも)は、
このシーンの前の「おおいしくら~のすけです!」と言うところから泣いちゃうんです(´;ω;`)ブワッ




大石は、こんな宗十郎の気持ちをわかった上で、

「おかるさんを嫁に下さい。」と言ってるのか?

とてもそんな風には見えない(-"-;)




天野屋でさえ、宗十郎に事の次第がバレたと知ると、宗十郎に申し訳ないと言ってるのに。






とにかく、この大石との対峙シーンでの宗十郎は圧巻です。


a008.jpg a006.jpg Image240.jpg

Image22222.JPG a004.jpg b0035852_233823333333333.JPG










そして、これまで歌舞伎口調だった「おおいしくら~のすけです!」と言うセリフ。

初めて、普通に名乗るのです。(´;ω;`)ブワッ



Image236.jpg

セリフもさることながら、この表情に泣けます・・・(´;ω;`)ブワッ


きっと、「河原者でも意地がある。この芝居、最後までやり通してやる!」と決心した瞬間なのではないでしょうか・・・。













吉良邸へ討ち入りするシーンで、

おかるが叫ぶシーンがあるんです。



宗十郎は大石内蔵助として討ち入りしてるわけですから、

「大石さま~~~~!!」
と叫ばないといけないのかも知れません。


が、


が!


心の叫びだとしたら、

「宗十郎さまーーーーっ!」でもいいんではないでしょうか。




最後まで“おかる”は誰を愛していたのかわかりませんでした。









老尼の時は、宗十郎を愛してたのかと思いましたが、

おかるとのあまりのギャップに、何だか老尼の言ってることに真実味がなく・・・。


脳内で補填しようにも・・・。




あまりに、おかるの心情が軽すぎやしませんか?

一応、何となくそういう場面はあるんですが・・・。


実は大石内蔵助を演じてたのは、宗十郎だと知って、

祝言真っ只中の本物の大石が、おかるを置いて出て行こうとするシーン。


おかるは、大石に頭を下げるんです。


なんでだ?



おかるの気持ちがさ~っぱり分かりません。


そのずっとあとの、火事のシーン。

ここで、本物の大石に、「あなたは誰です?」と。


これくらいしかありません。

宗十郎への思いは何時見せた?


って感じです。






またまた長くなったので、一旦終わります。

続きはパートⅣで。

 
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祝☆激しくネタバレ(笑)解禁(≧∇≦)b
って、大阪落日来られてたんですよねー(≧∇≦)b
お会いしたかったです~(*^-^*)ゞ
そうそう。私も今回は初日までNGにしてたので、shinさん宅の昔の台本、我慢してたんだった!( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ
あとでお邪魔しに行きます( ̄∇ ̄;)
>歌舞伎でもビジュアル重視です
あ、やっぱりそうなんですか?!
ですよねー(≧∇≦)b
今回宗十郎には、ビジュだけでなくいろいろ期待以上の魅力でやられまくちゃってます・・・ヾ( 〃∇〃)ツ
本当にあの大石との対峙シーンは最高です!!(≧∇≦)b
早くも、あの宗十郎に会いたくなって困ってます。。。( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ
shiki 2008/12/21(Sun)18:35:48 編集
こんにちは
やっと激しくネタバレが読めます(笑)
それにしても、細かいところまでよく見てるし、よく覚えてますね~。私は、わりと流れを追う的にぼ~っと見てしまったかも・・。東京ではちゃんと見ます!
私も、一番好きなシーンは、大石と対峙するところ。ここは全然負けてなかった! 力強く、そして切なくて・・。ここの殺陣は力強い。
まあ、殺陣についてはいろいろ言われてますが、相手があるほうがやりやすいですよね。宗十郎さん1人の殺陣は、型を見せる綺麗な殺陣で、また違うと思うし・・。クルクル~と華麗に回るな~って思ってみてました。
ボロクソの(笑)「おおいしくら~のすけです」ですが、アレは解釈の相違だと思います。アレでいいんです。変身ポーズだし、クラノスケマンだし、笑うところ(そう、でも深く考えると、泣き所なんですよね)
私、昔の台本を、宗十郎さんとこ中心にしか読まなかったので、今度もう1回読んでこようと思っていますが・・。ザッと読んだせいか、おかると大石の気持ちっていうのが、よくわからなかった。今度の舞台見ても、そう思いました。あ、でもまだおかるの方がわかるかな~。
そうそう、ビジュアルですが・・細かい芸のことはわからないので、歌舞伎でもビジュアル重視です。それは、だいぶ違いますし、重要なことですよ(笑) 長々失礼しました~。
shin 2008/12/21(Sun)14:54:58 編集
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